地下熊
地下道にクマが住んでいた。
彼か彼女か知らないが、そのクマは2代目だ。
産まれる前まではお母さんがその場所に住んでいて、少しの間一緒に暮らし、1人になり、人を襲って駆除された。
こういう言い方で正しいのかは分からないが、お母さんクマは物乞いをして生きていた。どれくらいの期間かは知らない。物乞いなのでら受け入れられていたという感じでもないが駆除はされてなかった。もしかしたらケガでもしていたのだろうか。
母クマが死んだ後、しばらく子供のクマは物乞いをしていたらしいが、大きくなって普通に人を襲って普通に駆除されたらしい。ちなみに襲われた人も死んだ。
かわいそうなような気もするが、そのクマに私がなんて言ってあげれるのかが分からない。山に帰ればきっとクマとして普通に野生のノリで生きていけただろうが、山への帰り方なんて知らなかっただろうし。