ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

2018-01-01から1年間の記事一覧

差別

差別意識の正体はなんなんだろうか。差別に反対する人は「確かに存在する」「絶対的な悪」と思って喧伝しているが、差別の正体を考察している人は見たことがない。 他人の発言に差別意識を感じる瞬間はたしかに存在するが、それがみんなが取り除こうとしてい…

キャサリン

近所の団地の中で昔友達とよく遊んでいた。そこにはたまにキャサリン?アリス?ジェニー?みたいな感じのあだ名で呼ばれている女性が出没していた。 彼女はゴスロリ服に身を包んだ100キロは超えてそうな160cmないくらいの20代前半くらいの女性で、いつも日傘…

土手猫

道を渡って土手の方に行こうとしている猫がいた。渡りはじめていたのだが、自分の運転する車が通ったせいで元の茂みに引っ込んでしまった。自分はそのまま少し走ったところに車を停めたので、猫が土手に行くのを期待してずっと後ろを見つめていたがいよいよ…

あ、あー。ここはもうそういう場所で確定完了なんですね? 私は生まれた頃からおばあちゃんから、ここは「◯△◻︎」という地名だよって聞いてて、キレイで可愛いなぁって、ステキだなって思ってたんだけど、結局いじめっ子達の言う通りだったんですねえ。 しか…

山海

今そこそこの尿意を催している。実際にはしないが立ちションがしたい、野に放ちたい。なぜかは分からないがこんなに野に放ちたい尿は初めてなので記念に我慢している。そしてついでなので久しぶりに考察している。 自分は山に囲まれて育った人間なので、理想…

資本主義

「あのさ〜、まだ始めてないわけ?」 「は、はい」 「あんたいくつ?もう30になるんでしょ?」 「27です……」 「一緒でしょ?そんな歳にもなってね〜。周りはもうみんなもうやってるでしょ」 「ま、まあ大体は、そうですね」 「ほら〜そうでしょ?あんたもい…

成立

自分の身の回りにはこどもの頃から「成立している」事柄がほとんどなかったような気がする。田舎ではありがちなことだと思うが万事が済し崩し的であったり、惰性や妥協の産物だった。 「世の中そんなもんだ」と思う人もいるかもしれないが、それは現状に満足…

ゆめ日記

さきほど僕が歩いている土手の下を覗いてみたら大きめの蛇が這っていた。近付くわけなんてないが、おそらく僕はあれに勝てないだろう。あの堂々とした這いぶりからして、毒とかの勝算を持っているに違いない。 人間に出会えることに期待なんてしていないんだ…

僕アンチ

僕の中には別人格が1人いる。僕はそれを中学生の頃に見つけ、『僕アンチ』という名前を刺されにつけた。 名前をつけたのは中学生の時なのだが、小学生の頃もそいつはいた気がするし、いつからいたのかは定かではない。もう中学校も高校も卒業したが、僕アン…

反面女教師

朝だ。僕の朝を告げるのは引きこもりのA子さん(19)だ。彼女は夜は寝ない。彼女に起こしてもらうと夜しっかり寝ることの大切さを毎日噛みしめることができる。 朝食の時間は拒食症のB子さん(25)に報せてもらう。健康な食事というのは大切だ。 出勤の時間は発…

家の渇き

僕の友達のKくんにはパパがいない。Kくんのママを半ば強引に故郷から連れ出して、KくんとKくんのお姉ちゃんが生まれてからどこかへ行ってしまったらしい。Kくんのママは怒ると怖いけど基本的には優しい。いつも「Kと仲良くしてくれてありがとうね」と僕に言…

まずい料理屋

あんな店だれが行くんだ〜って言ってたけど、実は僕ああいう店行くのが好きなんですよ。ああいうボロボロでいかにも不味そうなご飯屋さんね。しかも穴場を探してるとかじゃなく、不味い方が嬉しいんです。だって、まあもうここからは変な話なんですけど、美…

家裁判

私ね、こんな風に電車の窓から外を見てると信じられないな〜って思うんですよ。この家並み全てに持ち主がいて、これを建てた人たちがいるんですよね。信じられないな〜って。 いくら私が信じられないって思ってもこうして証拠は並んでるんですけどね。そうな…

童貞

「愛してるって言ってくれたら私はあなたのものよ」って言われてるようなもんだけどなんでそんな事しなきゃならないんだ。俺は実際は愛してるかもしれないけど、愛してるなんて思ったことはないしそんなことを口に出すのは軽率な印象を受ける。 「女にそこま…

人間ごっこ

なぜ自分は芸術が好きなのだろうかと考えた結果、優れた(と自分が感じる)芸術が優れた人間ごっこだからという気がした。 自分は人間ごっこをしている。自分の意志、欲望、本音に従って生きたら、多分自分は人間社会で生きていくことはできない(そしてそうい…

苦しみテスト

「お前、またきたのか。今度はどんな見当違いを持ってきたのか、こちらももう見当が付かないぞ。」 「まあまあ聞いてくださいよ。持ってきましたよ新しい苦しみ。」 「どんなものだ。聞くだけ聞いてやろう。」 「どんなものって言うのはちと難しいんですがね…

満月

満月の夜は脱皮する。古い皮膚が邪魔でしかたない。張り詰める古い皮膚。ところどころ隙間から新しい皮膚が見えてる。そういうところに限って痒い。しかし搔けない。掻くとボロボロと古い皮膚が散らかって不潔なのだ。あくまで自然に、服を脱ぐように剥がせ…

許されない卒業

1つのコンテンツに長い時間を捧げるのが基本になってきているように感じた。中学生で好きになったようなコンテンツをいつまでも好きな人をたくさんネットで見かけたからだ。それが悪いことだとか言うつもりはないが。「中学生とか高校生で好きになったもの…

嗚咽

生きる力がない能力が本当にない。甘えてる気質が治らない。まず病院に行って毎日無理やり寝れる薬をもらって規則正しい生活を矯正して、体力をなんとかして付けてようやくスタートラインに立てる。今の自分はスタートラインにも立てていない。現実問題生き…

鬱陶しい

前提がおかしい文章を読むと目眩がする。現実の社会にせよツイッターみたいなバーチャルな社会にせよ、そこにどっぷり浸かるとどうしたって人間は自我が拡張してしまうように感じる。その社会の中でなにが自明かなんてその社会に属する人間にしか分からない…

卒業の季節

無人の部屋でベッドに投げ捨てられたスマホがりん、りんと鳴る。 音に反応した持ち主の女は足早に寝室に戻ってくるとそれを手に取って内容を確かめる。 <ヤダ> <こないで> 「もう!!!なんでよ!!!」 女は大声を上げ、スマホは再びベッドに投げ捨てられる…

粗製フィクション

これは性差の問題なのだろうか。わからないけど女が元彼とかのことを「◯◯な人だった」って言うのはとにかく信用できない。簡単な例えをいうと怒るような事を言って怒らせたら「クズだった」、弱音を吐いて優しくされたら「優しかった」とか、自分の行動に対…

虫苦手

女だからという理由のみで虫が苦手な人間が結構いるような気がする。女=虫嫌いという公式ありきで最初から嫌いな人間だ。女は虫が苦手だという知識からまず入って、はなから虫に挑んでいないのだ。 もしかしたら、幼い頃は苦手でもなかった可能性さえある。…

孤独の希求

僕は孤独を求めているのかもしれない。 僕はこの家で最初に生まれてきた。自我が発生する前に既に妹がいた。それから少ししたら妹が、またとう少し経ったら弟も産まれた。弟の名前をつけたのは僕だ。その情景もハッキリと覚えている。 いつの時代も家族がい…

スピーチ

私のように世の中に対して厳しい視線を送る人間がなぜこのような体型をしているか。要するに、自分を律することができていないのではないかという疑問がごく一部の世論として存在するようなので、本日はそれについて考察しお答えしたいと思う。 考察という表…

堕落

約束や計画して行動できる人はすごいと思う。いついつまでになになにをしますという約束に、自分は異常なまでのプレッシャーを感じてしまう。責任感が強いといえば聞こえがいいが、プレッシャーに圧しつぶされて頓挫することもしょっちゅうあるのでいい特徴…

ディズニーランド

自分もディズニーランドに行きたがりたい。ディズニーランドが至高で、実生活はディズニーランドに行く為の我慢の期間みたいな価値観を持っている(ように見える)人を見ると羨ましくなる。まず自分から見るとディズニーランドなんて着ぐるみと機械とお土産で…

サステイナブルに

日頃考えていることが何にもならず忘れられていくことがもったいなくてこの日記を書き始めたのに、最近10日置きくらいの更新になっていることに驚いた。近頃の自分は10日置きにものを考えているのだろうか。そんなはずはないと思う。 思考のタイプは一辺倒で…

非医者の不養生

自分は自分で思っていた以上にガタが来ているのかもしれないと最近思う。高校生くらいの頃からそもそも健康診断が嫌いだった。なぜなら自分が健康なはずがないからだ。病院も嫌いだ。どうせ完治したってまた行かなきゃならなくなるからだ。医学の知識なんて1…

グラグラ

目覚めると僕はまず、酷い頭痛と倦怠感の只中に自分がいることに気が付いた。「お前は昨日不良に袋叩きにされて気を失ったんだよ。」と事情を知っている風の誰かに言われたなら今の僕はすんなりと信じてしまうだろう。頭はガンガンというかジンジンというか…