ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

創価学会

今日俺は友達の家に遊ぶために彼の暮らす団地へやってきた。彼は海外から引っ越してきたのだが、この団地には友達がたくさんいるらしい。小学校の頃転校してきたんだけど、中学校で新しく知り合った人たちの中にも知り合いが何人かいるらしかった。ある時「どこで知り合ったの?」と聞いたときにははぐらかされたので、俺は病院かなんかで知り合ったんじゃないかと思っている。心のケア的な病院で知り合ったからきっと後ろめたいんじゃないだろうか。別にそんなこと気にしなければいいのに。そんなことを気にするようだから心の病院なんかに通わなきゃならないんだよ。

彼の家に上がらせてもらった。最初は彼も拒んでいた気がするが、今はほとんど自由に出入りさせてもらえる。彼のお母さんは何かの宗教の熱心な信者らしいが、まあ外人ってたいていそうなんじゃないだろうか。たまに何時間も二階で念仏みたいなのを唱えているけど、外人にも色々悩みはあるのだろうから仕方ないことなんじゃないだろうか。1ミリも共感はできないけど、不気味だとか怖いとか俺は別に思わない。現に彼の家で居合わせても、彼のお母さんはいつもいい人だ。

彼の家の居間に上がると、すでに他の友達が来ていた。学校での関係性を見るとこの2人が仲良しというのは意外だが、いつも外では「学校での自分たちなんて関係ない」という雰囲気で遊んでいる。そういうのは俺はいいことなんじゃないかと思う。

外国から来たのにこんなに自分なりに周りと溶け込む彼はすごいと、俺は一目置いている。対人関係においては俺も参考にしたいと思っている。学校での自分なんてある条件下における自分でしかないのだ。こうして外の世界では、自分の世界を作っていくことができるのだ。