ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

不文律

夢を持ち、そこに向かって生きていくのが理想的なような世の中に違和感を感じる。夢を持つ権利は平等に与えられているが、夢の持ちやすさは生まれた環境に左右されすぎている気がするからだ。

自分は百姓の家に生まれたので、もし自分が子供の頃に「将来農家になりたい」という夢を持っていたとしたらだいぶ人生が滞りなく進んでいたと思う。しかし学校では条件がフラットであるかのように将来設計について教える。全ての子供は平等なところからスタートするのだと。

本当の世の中のことをもっと教えた方がいいと思う。大義名分や理想もいいけど、現実と乖離した綺麗事を教えすぎだと思う。今の学校でどんな教育がされているのか知らないけど、今まで自分は「学校に通ってよかった」と思ったことはない。自分が育った時代は大人が本当に最悪だったとも思う。自分たちの世代が進めてきたゆとり教育を受けた世代を、同じ世代の人間が批判しているのだけを見ても異常な精神性だと思う。

世の中にはどれだけの不文律が存在しているのだろうか。学校で教えられた事を間に受ける純粋な子供があとあと苦労するという不文律も、現代社会には確実に存在しているだろうと思う。