ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

完全な日記

今日は休みで暇だったので、買っただけで満足していたスタニスワフ・レムの『完全な真空』をちょっとだけ読んだ。完全な真空は「中身が本当になんにもない」という意味合いらしい。内容を見てみると、確かにそういう感じもする。本の中身はすべて、本当は存在しない架空の本の書評で埋め尽くされているのだ。レムさんは完全な真空を完全な真空だと思って出版したのかもしれないけど、自分は楽しく読ませてもらって休日をいつもよりは有効に使えた感じがしている。題名に込められた意味的には、買っただけで放置されていた1、2ヶ月の間が本当に完全な真空だったのだが、本当の完全な真空だったということは読んでから気付いた。今ではもう自分にとっては楽しいアイデアが詰まった本にしか見えないし、これから書く日記の文体にも影響を及ぼすかもしれない。自分は文章の書き方を特に教わったり勉強したわけではないので、すぐ影響を受けてしまうのだ。

まだ完全な真空を読み終わってもいないのだけど、次はグレッグ・イーガン順列都市を読もうと思っている。順列都市は弟に貸しているので、弟が読み終わる前に完全な真空もちょっとずつ終わらせないといけない、