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ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

夢日記

この水中生活が始まってどれくらい経つのだろう。海の上に立つ大きな施設(ガレージ?駐車場?物置?港?)の下で俺は身を潜めている。この大きな施設は5×5本の柱で支えられていて、それぞれの間隔はおよそ10m強あるのだろうかという感じだ。水上に建っているといっても、離れ小島になっているわけではなく、ほとんど陸に接している。その接している陸地も陸繋島なので、大陸からはみ出た部分の、さらにはみ出た部分の下に自分は隠れているような形になっている。

俺はもっぱらそれぞれの柱同士をつないでいる梁のような部分にしがみついて過ごしている。たまに陸の方へ行ってチラッと様子を窺っては、柱の真ん中に戻ってユラユラとたゆたっている。

振動や音から察するに、陸の方はなにやら騒がしいようだ。きっと俺を探しているんじゃないだろうかとも思うが、まったく別のことで騒がしくなっているようにも感じる。どっちにしろ、陸に上がるのはまだ早く感じる。それに水中生活というのも案外気持ちのいいものなのだ。水温は適温だし、魚なんかも可愛いやつが疎らにいるくらいだ。止まることのない波に身を任せながら地上の喧騒をのんびり窃視しているのは、ひょっとしたら俺の性に合っているのかもしれない。

あと贅沢を言うとしたら何がいいだろうか。ここに一緒に暮らしてくれる可愛い女の子がいたら完璧なんじゃないだろうか。ここの生活が退屈というわけではないんだけれど、そんな女の子がいたら尚更パーフェクトな気がする。何をするでもなく、女の子はただいてくれるだけでいいのだ。可愛い女の子が水面で遊んでいるのを見たらきっと、人魚にしか見えない気がする。人が虜になってきた人魚の優雅さみたいなものに、まさかこんな場所で気付けるとは思わなかった。相変わらず地上は騒々しいが、俺はやっぱりまだしばらくここに居れそうだと、そんな気がしてきた。