ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

満足しない女

ネットの女たちがなぜ病んでるアピールをするのかが分からなかったがさっき分かった。

病んでるアピールは往々にして「それなりに幸せな生活ができている」こととセットで行われることに気がついたのだ。

要するに「私はこの程度の水準に達することはできている(世間的には見てある程度勝っている)が、それに満足はしていない」という意思の表明なのである。

「彼氏がいて」「趣味が充実していて」「ブランド物もある程度持っていて」「自分磨きもしている」一見普通の女の子が幸せだと言い張るのには十分なように見えるが「その上で自傷的な行動をとる」ことにより、「そんな普通の幸せでは満足しないワンランク上の女」の称号を手に入れることができるのである。

「100で満足している」は「1000で満足している」に勝てないないが、「100で満足していない」なら「1000で満足している」人間よりも上位のポテンシャルを秘めているかのように見せられるというわけだ。

この戦術は際限がない。1000で満足しない女よりも10000で満足しない女の方が強いに決まっている。どんな高みに達しようとそれは常に己のポテンシャルの下限なのである。

また、稀に「100で不幸」という戦術をとる人を見ることがある。世間的に見れば100なんて十分幸せに見えてしまうため、彼女はいかに自分が真正性のある不幸であるかの証明に腐心していることだろう。それが証明できれば現状が100だとしても「100で満足しない女」よりも上のポテンシャルを誇示できる。