ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

虫苦手

女だからという理由のみで虫が苦手な人間が結構いるような気がする。女=虫嫌いという公式ありきで最初から嫌いな人間だ。女は虫が苦手だという知識からまず入って、はなから虫に挑んでいないのだ。

もしかしたら、幼い頃は苦手でもなかった可能性さえある。後知恵で「女の子って虫苦手なんだよ」と誰かに教えられ、苦手になろうと努力したか自己暗示に成功したかで苦手になったパターンだ。根拠は先入観のみだが、なんだかありそうな話に思える。

おばさんになったら虫が苦手じゃなくなるイメージもある。虫が苦手なおばさんもたしかに結構いるが、克服したおばさんもそこそこいるような気がする。そういうおばさんはきっと「虫苦手とか、もういいよそういうの」となって虫得意になったのだろう。虫を日々退治しなきゃいけない現実が目の前にあることが、虫が得意であることのリスクを上回ったパターンだ。

なにかが嫌いであることと、それを表明することは意味が違う。何かが嫌いである事実はそれを好きな人を敵に回しかねない。その点で虫は便利なのだろう。虫が好きな事と虫が嫌いな事が必ずしも対義語になっていないことが周知されているからだ。