ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

癌痛

今日末期ガンの祖父に会った。全身に転移しているらしく、とても辛そうだった。ギリギリ話せるようだったがとにかく辛そうだった。母親の父だけに、珍しく母も感情を抑え込んでる様子だった。自分はどんな顔をしたらいいのかも何を話しかけたらいいのかも分からなかった。母が自分に何か声をかけるように促している感じがしたので必死に考えた結果自分の頭の中は「どこが痛いの?」という質問で埋め尽くされてしまった。なんとなく空気が読めてない感じがしたので当たり障りのない言葉を選んで声をかけたが、祖父は「ありがとう」と言ってくれた。

でも実際ガンになるとどこが痛くなるのだろうか。「ガン=死ぬ」というイメージだし、「ちょっとガンが痛い」というセリフも聞いたことがないので考えたこともなかったが、現実の祖父は辛そうだったし、どう見てもどこかが痛そうな様子だった。残された時間は少ないが、もし万が一2人っきりになる機会があったら聞いて見たいと思う。