ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

徘徊放浪彷徨

健康のために道を歩いている老人ほど馬鹿な生き物はなかなかいないと思う。生きる時間を伸ばす為に無駄に生きる時間を使って、何がしたいのだろうか。生きる時間という手段が目的と化してしまっている典型的なパターンであり、人間という生き物の悲哀みたいなものが目に見える形で世の中に顕現した物だと、見かける度に思う。自分だけの道、自分だけの時間でそれをやるならまだしも、人通りの多い時間帯に人通りの多い場所で健気に反射帯なんかを付けて歩いている老人を見るとその余りある浅ましさにこちらまで悲しくなってくる。

とはいえ、若ければいいというわけではなく、若くても腹は立つ。その労力をもっと他に活かせないのだろうか。道行く老人と若者を集めて自分の仕事を手伝わせたら多少早めに終わるというのに。