ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

スクールカースト

我が家は今くらいの時期が一番忙しく、大学生のバイトを雇うなど手段を尽くしてなんとか凌いでいる。たいていの場合、知り合いの知り合いとその知り合い達くらいの人たちが集まるのだけど、そういう人達と一緒に仕事をしていると「ああ、学校ってこんな感じだったな…。」と忙しさ以上にげんなりさせられる。

うちの仕事は私語は自由で、むしろおしゃべりしながらじゃないとやってられないようなところがある。しかし自分はその学生たちとは面識がないので、基本的に黙々と作業しながら嫌でも聞こえてくる会話を耳にすることになる。今シーズンきているのはなかなかに精悍な男の子たちがメインなのだが、会話を聞いているだけでその上下関係がハッキリ分かる。社会の縮図というと大袈裟だが、その世界の理不尽さは聞いていて気持ちのいいものではない。

何が気持ち悪いかと作業しながら1人で考えた結果、理不尽の加害者サイドも被害者サイドも両方とも自分の中に存在しているからなんじゃないだろうかと思った。めちゃくちゃな事を言ってるやつの気持ちも分かるし、言われてるやつがどんな想いをしているかも分かり、それなのに両者が結局快くなれていない状況が気持ち悪いのではないかと思う。彼らのどちらかがもし自分だったとしても何も変わらないだろうと考えてしまうせいで、自分まで気持ち悪くなってしまうんじゃないかと思う。