ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

落下の王国

自分が20余年で形成してきた人間性は大半もうこの日記に書き留め終わったと思っていたが、1つ忘れていたことがあった。自分は落ちている物が好きだ。多分小学生くらいの頃から落ちている物が好きだったと思う。店に置いてあっても着目したりしないような物でも、落ちていて面白い物だったら、拾いはしないが一度凝視してしまう。

落ちている物の価値というのはやはりその物の価値というよりは落ちている地面との相性だと思う。落ちているロケーションが物とマッチしていなければいないほど、自分のテンションは上がるような気がする。

学生時代は歩きや自転車による移動が多かったから地面にもよく目がいったのだが、最近は車の移動が多くなってしまったので、活きのいい落ちている物にもなかなか出会えなくなってしまった。なので落ちている物が好きな自分の性質も忘れかけていた。しかし先日、人気のない道の歩道に体育の授業で使うようなマットが落ちているのを見かけた時、久しぶりにその感覚が呼び起こされた。