ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

ゆめ日記

こんなに俺って汗かきだったっけ。屋内なのに汗が止まらない。空調が効いてないというわけでもなさそうだ。みんなはすました表情をしている。

屋内でこんなに汗をかいているのは絶対におかしい。外ならまだしっくり来るだろうから、早く外に出たいのだけれどなかなか外に出ることができない。この建物のややこしさが、俺の発汗をなおさら促進する。とはいえタオルは持っていてよかった。拭き取り続ける形にはなるけど、垂れ流すよりはマシなんじゃないかな。それにしてもどうやったら外に出れるのだろうか。ここ多分一階ですらないぞ。

汗だくで展望スペースを通り抜け、汗だくで展望スペースの受付を通り抜け、汗だくで廊下を通り抜け、汗だくでゲームセンターを通り抜けたが、一向に階下に降りれそうな雰囲気はない。単純に迷ってはいるのだが、しかしここはさっきも通ったような気さえする。

ゲームセンターのフロントを通り抜けようとしたとき、中学の知り合いの女の子とすれ違った。同じクラブに入っていたので、一応会釈だけして通り抜けようとしたのだが、止められた。

「どうしたの?すごい汗だね。」

彼女は笑いながら、俺の頰の汗を手で拭った。彼女の右手はべちょべちょになっている。

人智を超えた事が目の前で起きたせいで俺の頭は一瞬混乱し、機能停止に陥ったが、俺は本能でもって「大丈夫!またね!」とだけ言ってゲームセンターから外に出た。ここは空調が本当に効いているのだろうか。俺の体はどうしてしまっているんだ。

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