ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

ハムスター

小学校の低学年の頃、クラスでハムスターを飼育していた。その頃の担任の先生は自分たちに対して、「かわいいから触りたいという気持ちも分かりますが、あんまりベタベタと触るとハムスターにとっては大きなストレスになって死んでしまうので、あまりベタベタ触らないようにしましょう。」と注意されたことが自分にとっては小さな衝撃だった。ハムスターを自分に置き換え、自分もベタベタ触られたら死ぬのではないだろうかと思ったような印象がある。

それが自分の性質を説明してくれた言葉だったのか、自分の性質を形作る言葉だったのかはわからないが、今でも他人に触れられると死ぬような感じが一瞬する。「触るのには限界値があるから、なるべく残機を残すためにも触らないでおいてくれ。」というような気持ちが一瞬だが湧いてくる。別に人に触られるのが嫌だとか、触って欲しくないとかいうわけではないのだが、不意に触られることがあったりすると、なんか「ああっ」と、「やっちまったよ」と思ってしまうのである。