ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

妄想文化

・エモーショナル手話

音楽に乗せ、情感豊かに手話を表現するパフォーマンス。見にくる客の過半数は手話を理解していないが、「意味が込められている」という裏付けが含まれているという深みを持った舞踏のような雰囲気に圧倒されている。有名なアメリカのアーティストのミュージックビデオに採用され、一般的な認知度が増した。そもそもの始まりは「耳の聞こえない人にも音楽をより楽しんで欲しい」というものだったが、地位を確立していくにつれて音楽的な要素は薄れ、公演に行くと無音のパフォーマンスも多い。しかし筆者はこれに対し、「耳の聞こえる人に『耳の聞こえない人の為だ』ということを過剰に伝えている」ような印象を受けるためあまり肯定的ではない。耳が聞こえない人からしたら音が鳴っていようと鳴ってなかろうと関係がないからである。