ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

フロントインオーガニック

今の自分がみんなを納得させるように前向きになったらどうなるのだろうか。

まず体つきは引き締まる。今はたるんだ体型をしているので、まずそこを直さないと前向きとは認められないだろうと思う。贅肉をこそげ落とし、程よい筋肉を全身に付けることがまずスタート地点だと思うり

次に社交的になる。人との関わり方にも問題があると思われてると思う。しかしこの社交的というのは自分の身ひとつで成立し得るものではない。分かりやすい趣味。説明しやすい職業。あと流行に関する最低限の造詣があると、よりスムーズな会話が成立しやすくなると思う。分かりやすい前向きさとしてはそれらも備わっているといいと思う。

次に彼女をつくる。これは分かりやすいと思う。彼女と建設的な関係を築いているというのは、前向きポイントが非常に高いようなイメージがある。彼女について聞かれたときに言いよどんでいたようでは、他が完璧でも一気に前向き感は減ってしまう。

これだけ揃えばあとは簡単。それ以外の物を全部捨てれば良いだけだろう。前向きにおける不安要素は捨てておきたい。前向き要素だけで満足しないような業の深い人間は前向きそれ自体が目的ではなく、何かを得るために前向きぶっているように見えてしまうような気がする。

こんな人間ならどこに出しても恥ずかしくはなくなるんじゃないだろうか。SNSでも恥ずかしくないし、親戚の集まりでも完全に恥ずかしくなさそうな気がする。プレ前向きである自分からすると、なんだか薄っぺらい人間のように思えてしまうが、前向きになろうともせずに前向きを軽視すること自体、前向きから見たら薄っぺらいことなんじゃないだろうか。

しかしこうして羅列してみるとどれも大して頭も使わなそうだし、いつだってなれるんじゃないだろうか。普段無駄に稼働している脳のスイッチを強から弱に入れるだけでいいような印象を受ける。一度簡単に整理しただけで、前向きに関して少し前向きになれたような気がする。前向きに関して前向きな時点でもう、前向きポテンシャルはなかなかのもんなんじゃないだろうか。いつでも前向きになれると分かった以上急いで前向きになる必要もなさそうなので、もうしばらくは前向きに関して前向きな状態で過ごしていこうかと思った。