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ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

今日見た夢

母親が車で崖から落下したらしい。けどまあ、仕方ないよね。だってつい数時間前にも俺が車借りようとしただけであんなに拒絶するんだもん。母親のくせに我が子をあんなに拒絶できるもんかね。でもまあいいよ。今はもうこの世にもいないんだし、わざわざ嫌な思い出を遡って腐すほどの恨みがあるかといえば、別にそういうわけでもないしね。まあ俺じゃなかったらもっと恨んでたかもしれないとは思ったりもするよ。けど俺には物事を合理化するっていう能力があるのでね。少なくともこの世においてはもうピーピー言われる心配がなくなったんだ。今では素直に可哀想だと思うことさえ可能だよ。きっと愛がもらえていない自覚が強かったんだろうね。ヒステリーと被害妄想。そう捉えたら世の中の母親、ひいては女性のステレオタイプなイメージにも近いし、とどのつまり母親も普通の女だったってことでいいんじゃないかな。

今ちょっといい思い出についても考えてみようと試みてみて驚いたんだけどこれがさ、ないんだよね。忘れてるだけかな。まあさすがにそうだと思うけど、一個も出てこないもんかね。でもうん。それも悪く受け止めるようなことではないね。一瞬でも「あれ?」と思ってしまった俺は、世に溢れる美化された母親像に倣ったあらぬ期待を抱いたことを恥ずべきだね。母親は人間なんだよ。俺と同じなんだ。そう思うだけでなんでも許せそうな気もするってもんさ。俺と同じなんだ。

母親の葬式で俺の兄弟は泣くんだろうか。世の中の母親の葬式で息子や娘は何%くらい泣くんだろうか?泣かない息子や娘がいることは分かるが、泣く息子や娘はいるのだろうか?俺の葬式なんてもんがあったとして、そこで泣くやつなんていないことは分かっている。母親もきっとそうだと信じたいものだ。だって俺の母親なんだから。俺は母親から生まれてきたんだから。