ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

マイヤミ

「人間の闇」だとか「人間の苦悩」「人間の矛盾」みたいなものを描いた作品がたまにありがたがられてるけど、本当にくだらないと思う。そんなものに感情移入するのは自分の人生をしょうもないものだと決めつけることに他ならず、ありもしない傷をわざわざ作って舐め合う、信じられないほど後ろ向きな姿勢で気持ち悪く感じる。

作品を通じて現実を辛いものとして描こうが美しいものとして描こうが現実なんて微動だにしないし、一瞬動いたとしてもそんなものが定着するはずはないと思う。そういったブームは言い換えればただの一発屋で、その時代の人間がどのくらいバカだったかの指標程度にしかならない。

現実はあるとき突然辛いものになったりなんてしない。気付くか気付かないか程度の問題でしかないと思う。人間の闇とかが好きな人間の思考回路は全く分からないけど、現段階の自分から見ると凄くバカに見えてしまう。胸を抉られるような感覚が好きなのだろうか。自殺の時にドーパミンかなんかが出ると聞いたことがあるが、それと同じような原理なのだろうか。そうだとしたらバカというか変態に感じてしまうが、ただバカなよりは面白くていいと思う。