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ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

悪尼尊

アニソンど真ん中という感じのアニソンを聴くと、たまにすごく感銘を受ける。日本人にしか辿り着けなかった音楽の、極端な領域に触れた感じがしてその凄味に感動さえする。アニソンという枠組みを創造し、その中で様々なジャンルから要素を取り入れて構築している様は圧巻だ。全てのベクトルが無駄なくアニソンという目的に向かっている感じにカタルシスを覚えたりもする。

しかし情けないことに、自分は「このアニソンが好きだ」と他人に言う度胸はない。それさえあればまっとうなオタクとして、そういう人たちと仲良くしていけて、そういうコミュニティで楽しく生きていけたんだろうが、自分はアニソンを誰か他の人と聞いたりするのは絶対に恥ずかしい。これからもアニソン鑑賞は、1人の世界での趣味の1つ以上の物には絶対にならない。

やはりそこにはアニソンの持つポルノ的な要素が起因していると思う。アニソンの凄味というのは結局ポルノなのだ。「いかに気持ち良くなるかという一点に向かい、衆目も気にせず突っ走った極致」という決めつけを、自分は聴きながら勝手にしているのだ。簡単に言うと、「よくぞこんな境地に達するまでに、一度も周りを見なかったな」というところに結局、感心しているだけなんだろうと思う。