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ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

バランス

おっさんは単純だ。そのおっさんがどんなおっさんかすぐ分かるように出来ている。そのおっさんの単純性の原因は、逆を考えることによってすぐに分かる。複雑なおっさんはみっともないのだ。

葛藤したり、停滞したり、見失ったりするのは遅くても30までしか許されない気がする。少なくとも自分は、葛藤するおっさんなんて見たくない。もし葛藤するおっさんがいたら、自分はその場所からなるべく早く離れたいと思うはずだ。おっさんは葛藤するにしても、普段の単純性の中に葛藤を垣間見せるくらいの渋さがないと格好がつかない。普段の分かりやすいおっさんがどんなに情けなかったり格好悪かったりしても、それを貫くことにより滲み出る渋味みたいなものはきっとあるはずだ。周りの全員に分からなくても、それを貫く意味は本人にとっては絶対にある。しかしその理解されなさみたいな部分を粒立てると、おっさんの悲哀という趣になってそれはそれで気持ちが悪い。そんなネガティヴな捉え方はおっさんの為にも辞めた方が良さそうだ。

世の中を少しでも単純にしようとしている世間のおっさんの気付きにくい努力は素晴らしいものだと思う。全員がおばさんだったら複雑さがキャパオーバーしてすぐに世界は破綻するはずだ。おっさんの極意の片鱗に触れることに成功した自分も、なるべく早く手近な単純性を見つけて、無駄な角をとっていきたい。