ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

今日外に出たら雲ひとつなく晴れていて、自分は「バカみたいに晴れているな」と思った。「バカみたい」というのは甚だしいという意味ではなく、空に対して知性の足りない印象を受けたのである。ということは自分にとって空の知性とは雲なのだろうか。そんなことを考えはじめると、小学生の頃のことを思い出した。

小学生の低学年の時、国語の授業の宿題で「詩を書いてこい」という無茶なものがあった。詩のことなんて考えたこともなかったので、自分のイメージする詩人になったつもりで書いて提出した。その時のモチーフが雲だったのだ。内容については一切覚えていないけど、先生にはなかなか好評だった気がする。

知識にはパッと思いつくかぎりで生きる為の知識と生きるモチベーションを保つ為の知識があると思う。詩は後者であって、そのことを考えた時に自然に出てきたモチーフが雲だったということは、象徴としての雲は自分の中では後者なんだと思う。ひょっとしたら晴れは前者なのかもしれない。その上で自分にとっては、後者の方が知識として上位のものという印象があるみたいだ。今日のように晴れてる日は呆れて何もする気が湧いてこない。