ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

アンパン

今日は寝坊した。

自分は休憩の時のお茶の道具も運搬する係なので、急いで仕事場に持って行ったのだけど、だれもいなかった。自分は仕方なくお茶の道具を持って家に帰った。

ばあちゃんが用意したお茶道具のセットの中身を見ると、アンパンがたくさん入っていた。自分は「これをばあちゃんに返すのは申し訳ない」と思った。

アンパンは午後に持って行こうと思った。しかし仕事はじまる少し後の時間に弟を送り出さなければならなくなって、自分はまた仕事に遅れることになった。

お昼のときに帰ってきた親は何もしゃべっていなかった。

弟を送り、車で家に帰ると、助手席にたくさんのアンパンや魔法瓶だけがあった。俺は仕事場がどこか分からなかったが、勘で行こうと思った。

しかし自分はすごく嫌な感じがしていた。

なんでこんな感じで、ここで何をやっているんだろう。行かなくてもだれも何も言わないんじゃないだろうか。パンも作業も放棄して家で寝ようか。

10分近くも逡巡していたが、結局自分はアンパンを携えて仕事場に行った。

大学のある京都へ向かう弟に対して咄嗟にアンパンを1つあげていたが、それでもアンパンは2つ余っていた。