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ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

今日夢

夢想

午後8時半すぎ。雨上がりの盆地の国道沿いの平凡の車庫に、3人の女が集まっている。暗くてよく分からないが、20代から30代の前半くらいじゃないだろうか。なにかの準備が終わったらしく、軽い祝杯をあげている。

酒を一杯飲み終えると1人を車庫に残し、あとの2人は水の入ったペットボトルを持てるだけ持つと、隣の空き地へ向かった。空き地の真ん中には透明の3mくらいの直方体が立っていて、よく見るとそこから管が車庫に伸びている。

2人は迷わずその箱に入ると、手際よく扉を閉めた。そして管の先をビニール袋に入れ、持っていたペットボトルの水をビニール袋の中にあけた。外で見ていた1人はその様子を確認すると、車庫へと戻って行った。

箱の中の2人は嬉しそうに車庫の方を見ている。なにかの気配を察知したのか一度2人が目を合わせると、次の瞬間車庫が一瞬光り、あたりに爆音が轟いた。

気付けば辺りは水浸しになり、走っていた車も止まってしまっている。どこから水が来ているのかは確認できないが、尋常ではないスピードで水位は上がっている。透明の箱を見るといつの間にか管が外れ、水に浮いている状態だ。しかし箱の内側も、外の世界よりは緩やかにだが水に浸されていっている。

水が家並みを飲み込んでからどれくらい経ったのだろうか。箱の中の2人は計画の成功を確認して満足そうな表情だ。内側の9割くらいも水に浸ってしまっているが、2人の表情に欠片の恐怖心も見当たらない。

水が箱を満たしてしゃべれなくなる直前に、1人が口を開いた。

「失敗するはずなんてなかったんだから、中も一瞬で満タンにしちゃってよかったね。」

水で100%になった箱の中で、もう1人はニコニコと頷いた。