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ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

YUME

明け方の道を一人で帰っていた。どこから帰っているのかも知らないけど、つい数分前までさ怒りか悲しみかによって、日常ではなかなかないくらいに興奮していたことは体が覚えていた。疲れ果ててすっかり燃えさしのようになった俺は、一人でトボトボと歩いて帰っていた。

太陽は出ていなかったがあたりは明るくなってきていて、全体的に水色っぽかった。立派な四車線の国道の、脇の歩道を歩いていたのだが、車とは一回もすれ違わなかった。

昔からあるデカいスーパーにさしかかったとき、スーパーの脇の花壇の花が全部干からびてカリカリになっていることに気がついた。見渡すと水やり用の長いホースが端っこにあったので、俺は水をくれてやりながら帰った。

端まで満遍なく水をやったら、当たり前だがホースは伸びきってしまった。自分はやさぐれていたので、ホースをそのままにしてまた帰り始めた。