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ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

夢考

夢から醒めた瞬間、起きて理性と夢が混濁している状態のとき、夢という物の存在意義が明確に分かった日があった。人間がなぜ夢を見るか、夢と人間がどんな影響を及ぼしあっているか、それに加えて人間が夢に関してどんな勘違いをしているかまでハッキリ分かったのである。人間目線で夢を理解したのではなく、夢側の目線で人間の認識が見えたのだ。しかし人間が夢のことを考える時に人間目線でしか見れないように、夢の目線に完全に立ってしまうと、人間の頃の夢に対する印象が実感を失ってしまっていた。

 目が醒めたときに夢の目線は分からなくなっていて、夢の時に考えていたこともなんにもわからなくなってしまった。人間の目線に戻って思うことは、夢になったからって夢のことが理解できるもんだろうかということだった。犬の事を本当に理解しようと思って完全に犬になっても、人間に対して思うことはあるだろうけど、犬のことを理解できてるかというと、それはいないだろうということだった。