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ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

今日夢

夢想

「あなたも口を閉じている方の仏像が好きなんですか。私もね、閉じている方にお参りしてきたんですよ。閉じている方ってざっくり言うと経済の神様ですよね?私には娘と息子がいましてね、まず単純に二人を養っていなければならないですからね。それに加えて、最近私の家の周辺に不審者が出没するらしくてねえ。まだそんなに被害は大きくないんですけどね。なぜか分からないけど、このまま何もせずに暮らしていたら、うちの子達になにかよくないことが起きる気がするんですよ。だからといって付きっ切りで見ているわけにもいかないでしょう。なにか対策するにしても、なんにせよまずお金に厚みがあるに越したことはないですからねえ」

「それは恐ろしいですね。娘さんたちに何事もないことを私も祈ってますよ。ただ僕が閉じている方にお参りしたのはね、閉じている方が好きだからってだけなんですよ。口を開けている方がおしゃべりな仏様っていう単純なもんじゃないでしょうけど、静かにドーンと構えている方がなんだか空恐ろしくて威厳があるじゃないですか。余計なことぺちゃくちゃしゃべるよりもね。ここって両方お参りしてく人も多いってよく聞くでしょう。僕はなんだかそれって違う気がするんですよね。だから毎回『僕は閉じてる派ですからね』ってご機嫌取るために、こっちだけお参りしていってるんですよ。」