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ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

カタルシス

中学生の頃かんしゃくのようになって小綺麗に片付いた自室をぐちゃぐちゃにしたことがある。「やってやったぜ」という達成感を感じながら、荒れ果てているはずの部屋を見渡すと不思議としっくりきたのがいまだに印象深い。床に散らばる教科書、倒れて引き出しが垂れ出たタンス、ひっくり返った机や椅子。それらを見て「この方が理にかなってる」と感じたような記憶がある。当時の自分からすると「これ以上悪くならない状態」のものが最上、最適で、そういう状態に安心感を覚えたのかもしれない。

つみきは積み上げるほど小さな力で崩れるようになる。自分は、積み上げる事に対してはどうしても大きなリスクを感じすぎてしまう。したがって、なんでみんなが積み上げてるのか不思議に感じる気持ちも、自分にとってはすごく自然なものである。かといって「そんなのやめちまえ」と言うつもりもない。むしろ可能なら、他人が積み上げているものを支えてあげたいとさえ思うし、日々の生活でそうしている節はある。そうすることで自分の中で何かが積み上がる気も一瞬する。そんな無意識に積み上げたものでも、目に見えて積み上がった頃また崩したくなる気もする。