ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

本音

 もし自分の底に沈殿している本音みたいな物を上手く吐き出すことができて、もしそれを心から全肯定してもらえたら、そうしてくれた人にはお礼を言って謝礼も払ってもいいと思うと思う。自分が本音という言葉で思い浮かべるものは過去の自分の思考、また過去の自分の置かれていた環境や状況に対する心の反応の老廃物のようなもので、決して自分の意見や率直な気持ちを表すものではない。自分自身を媒介とした環境や状況のインプットに対するアウトプットの破片であり、精神にこびりついた厄介な何かが自分の思う本音の定義だ。そういうものが自分の底には溜まっていると思う。子供じみていて安直で、直視するのは恥ずかしくて憚られる。この日記は一度書いたものがアプリの不具合で消えてしまい、後半の内容も大幅に変わっている。後悔されなかった記事の昇華されなさも、この日記を公開した後でも老廃物として自分の中に蓄積されていると思う。