ほかほかしっとり

思ったよりほかほか

外反母趾

最近左足の人差し指の親指側に違和感を感じる。原因を調べようかと思ったけど、それよりも足の指なのに人差し指でいいのか気になったのでそっちを調べたら、正式には足の指は趾と書くらしい。手でいうところの人差し指は第二趾というのが正確らしい。ついでに親指は母趾というらしい。趾の太いやつが母なら、手の指の方は父にしてくれればいいのにと思った。

自動手動

我が家の車は運転席からドア開け閉めできるのだけど、我が家のばあちゃんはどうしても自分で開け閉めしようとするため、たまに開け閉めのタイミングが手動と電動で同時になってしまい、ドアがバグる。
自分のドアくらい自力で開け閉めしたいというプライドがあるんだろうか。それとも自分のリズムで乗り降りしたいのだろうか。

自分はリズムの方だと思う。自分の3倍以上生きているばあちゃんに刻み込まれた乗り降り時のテンポは単純計算で3倍刻み込まれているだろうから、抗うとか委ねるとかの問題以前に体が動いてしまうんではないだろうか。

ゆめ

今日は10年ぶりくらいの家族旅行。目的地は広島だったと思う。うちで朝ごはんを食べて出発したが、いま夕方になって向かっているのは我が家である。誰かが忘れ物をしたらしい。

見知らぬ道だが普通に俺は運転している。自分以外に6人乗っているだけあっていつもより車の足取りも重いので、気をつけなければならない。

夜8時、もう完全に知っている道に出たようだ。この分だと家に辿り着くのは10時前後になるだろうか。俺たちは父親の提案でスーパーに寄り、晩御飯を買って帰ることにした。スーパーの立体駐車場に車を停め、みんなで食料を買いに行った。

時間的にお惣菜なんかも値下げされはじめていた。誰が食べるのかも分からないけど、俺はチキンカツオムライスと、焼きそばの半額のやつを見つけたので、カゴに入れた。見回してももうあまりなさそうなので、親に断って俺は先に車に帰ることにした。

車に帰る途中、俺はトイレに行っておこうと思いトイレで用を済ましたのだが、考えてみれば帰ってからでもよかったなと思った。トイレから出るとき、ちょうど父親がトイレに入ろうとしていた。俺は食料を受け取り、車に持って帰って、父親を待とうと思った。

俺は死体を背負って歩き回っている。この辺りはすっかり開発が進んでいて、地面が露出しているところがほとんどなく、墓を作ってやれないのだ。

一度歩道と車道の間の植え込みに埋めようとしたら、婦警に取り囲まれたことがある。「公共の場所に死体を埋めてはいけない」というだけなら分かるが、あいつら「その死体は警察で引き取って丁重に弔ってやる」とまで言ってくるもんだから、俺も頭にくるってもんだ。まあ埋めちゃいけないっていうわがままは聞いてやる。女がそういう生き物だってことは、こっちも多少は理解しているつもりだ。

しかし俺は今途方に暮れている。今では川底までコンクリートで固められているのか。この川は海まで行っているから、ここに死体を放って念仏を唱えてもいいのだが、まさか海の底までコンクリートで固められていないだろうな。

怒り

自分で思う、自分の直したほうがいい特徴の1つに怒りの持続力がある。自分は普段はそこまで怒ることもないが、一度怒るとずっとイライラしてなかなか収まらない。イライラしている時はまず何を食べても美味しくないし、音楽を聴いても楽しくないし、いやらしいサイトとかを見てもなんにも感じなくなる。

何をしたら直るのかもいまだにあまりわからない。怒っている相手が完全に俺に屈服したとしても、多分収まらないと思う。暴れ回って疲れ果てたら収まりそうな気はするが、ちょっと試す気にはなれない。

しかもたちが悪いのが、一度収まってしまえば、怒ってしまったことを反省したりするのでもなく、ケロッとしていることだ。そこの部分でケアしていくことも必要だとも思うけど。自分では怒り方自体をどうにかしたい。

今現在進行形でイライラしているのだけど、文章にしてぶつけていたらイライラが収まってきたような気もする。これからも気持ちの整理をしっかりできるようになっていきたいと思う。イライラが完全に収まってまた、ケロッとこの実感を忘れてしまわない意味でも、しっかり書き留めておこうと思う。

昼の夢

のたうっている黒人に袋小路に追い詰められた。黒人は音楽を流し続けている。音楽と緊張感に満たされている空間はさながらミュージックビデオのワンシーンのようだ。俺はどうにか塀をよじ登ったが、このままやりすごすには幅が20cmくらいしかない塀を渡らなければならない。黒人は相変わらず不気味にのたうっている。俺は意を決して塀に一歩踏み出した。

すると黒人がいる通路の袋小路は深い谷底になり黒人はのたうったまま下に落ちていった。底の渓流に落ちると、水飛沫の代わりに夜空が飛び散り、カラスが舞った。俺はそのまま崖の上を進んでいく。進む先の方に森が見えるのだ。とりあえずそこにいって落ち着きたい。

森が近づくにつれ、木々が樫であることを判別できる程度に冷静にもなってきた。来た道を振り返ってみると、ロイ・バッティが谷底を見つめている。俺はギクリとして、動きを止め、様子を見ることにした。しばらくするとロイ・バッティは谷底に身を投げ、夜空と散った。俺はまた急いで森に向かった。

樫の森は不気味な雰囲気で、ずっと気がつかなかったが、音楽も鳴り止んでいないではないか。樫をさらによく見ると夥しい蟻が這っていて、どんとん樫を食い荒らしている。俺は歩みを進めているのだけど、さっき見ていた樫の森が幻想だったかのように、蟻によって樫の森は少しずつ消えていっているのが分かる。

歩みを進めるにつれて、蟻のせいで樫の森の体積は減っているはずだ。それと同時に空は拓けて行くはずなのに、歩みを進めるごとに辺りは暗くなって行く。もしかしたら蟻やカラスが夜になっていっているのかもしれない。

YUME

明け方の道を一人で帰っていた。どこから帰っているのかも知らないけど、つい数分前までさ怒りか悲しみかによって、日常ではなかなかないくらいに興奮していたことは体が覚えていた。疲れ果ててすっかり燃えさしのようになった俺は、一人でトボトボと歩いて帰っていた。

太陽は出ていなかったがあたりは明るくなってきていて、全体的に水色っぽかった。立派な四車線の国道の、脇の歩道を歩いていたのだが、車とは一回もすれ違わなかった。

昔からあるデカいスーパーにさしかかったとき、スーパーの脇の花壇の花が全部干からびてカリカリになっていることに気がついた。見渡すと水やり用の長いホースが端っこにあったので、俺は水をくれてやりながら帰った。

端まで満遍なく水をやったら、当たり前だがホースは伸びきってしまった。自分はやさぐれていたので、ホースをそのままにしてまた帰り始めた。